民法&戸籍法改悪阻止シリーズ⑨:国際的潮流?

政治家・高市早苗氏(現首相)の公式サイトから削除されたブログ記事をWayback Machineからサルベージしたものです。すでに存在していないことを十分に理解した上で活用してください。

推定公開日: 2010-05-01アーカイブ日: 2022-09-16

夫婦別氏論者は、「既に夫婦別氏は国際的潮流であり、日本は遅れている」と主張されます。
 
 私は、「日本は日本だ。公序良俗として定着している戸籍制度やファミリー・ネーム、家族単位の税制や福祉を堂々と守っていけばよい」と考えています。

 そもそも国際的な「氏の統一ルール」など存在しないのです。

 世界には、戸籍制度の無い国も、氏に関する法律の無い国も多くあります。イスラム圏など「氏が無い国」もあります。
 モンゴルでは、実父の名前+子供の名前で称するらしいので、私の名前は山本拓との結婚には関係なく、生涯「大休さんの早苗さん」と呼ばれることになります。
 「氏が有る国」でも、「複合氏」や「父系氏」の国など様々です。
 
 加地伸行先生が、世界の氏の歴史を紹介した論文を発表しておられました。

 加地先生によると、キリスト教文化の国では、基本的に「ファミリー・ネーム重視」なのだそうです。別氏や複合氏も可能ですが、婚姻・出産には教会が関与してオーソライズしています。
 一方、儒教文化の国では、「血族重視」「父系重視」なのだそうです。墓も夫婦は別で、実家の父系墓に入るということです。
 しかし、いずれの文化圏でも、「近親相姦を防ぐ」、「家族の財産を守る」という制度目的は同じであることを指摘されていました。
 
 日本は、優れた戸籍制度を土台に諸制度を構築することによって、秩序ある婚姻と家族の財産保護を担保してきました。
 
 国によっては、「家族単位の福祉も要らない」として、夫婦別氏とともに「個人を基礎とする身分証明制度」「国民総背番号制」を進めようとしているところもありますが、私には、日本の民意が「個人単位の社会制度」を熱望しているとは、到底思えません。