食と私②「食卓の会話」

政治家・高市早苗氏(現首相)の公式サイトから削除されたブログ記事をWayback Machineからサルベージしたものです。すでに存在していないことを十分に理解した上で活用してください。

推定公開日: 2007-03-20アーカイブ日: 2024-07-15

我が家は共働きでした。
 両親ともに帰宅は遅かったのですが、殆ど毎晩、家族揃って食卓を囲んでいました。話題は、その日に職場や学校であった出来事でした。

 私は、小学校でいじめに遭った時期がありました。奈良県北部の小学校から県南部の小学校に転校したばかりで、言葉のイントネーションの違いなど些細なことをからかわれていたのですが、自ら親に打ち明けるのは嫌でした。
 ところが、子供の僅かな表情の変化や食の進み具合から、母は鋭く異変を察知します。「早苗ちゃん、学校で何か嫌なことがあったのでしょう」。「何も無いよ」と否定しても、事実を告白するまで問い詰められました。
 事情を理解した母は、翌日休暇を取っていじめっ子を諭してくれ、問題は解決しました。

 また、メーカー勤務だった父は、「そんな話を子供に聞かせても分からないわよ」と苦笑する母を尻目に、営業の苦労や品質管理活動など、色々な話をしてくれました。
 後年、私は迷わず経営学を専攻。父は、無意識に食卓でキャリア教育をしてくれていたことになります。

 現在、家族揃って夕食をとる頻度が週2~3日というご家庭が最も多く、テレビを見ながら食事をする子供が90%だそうです。
 食卓での貴重な教育のチャンスを活かしたいですね。